そもそもブルガダ症候群とは

このおどろおどろしい病名について、知ってる人はどれほどいるのか。日本人なら、誰もが聞いたことがある「ポックリ病」。

寝ている最中に、奇妙な声を張り上げたり、不自然なイビキをした翌朝に急死する「ポックリ病」は、不思議なことに、東洋系の男性に多い奇病で、東南アジア各国でも恐れられている。

フィリピンでは「Bangungut( 夜中にうなり声をあげて急死する病気)」と呼ばれ、タイでは「Lai Tai(睡眠中の死)」と呼ばれている。

心筋梗塞、狭心症、心不全等の所見がなく、高齢ではないにも関わらず、突発性の不整脈(心室細動)が突然発生し、気を失い、最悪の場合死に至るこの奇病は 1992年、スペインのブルガダ兄弟によって発見された。睡眠時に発生することが多いが、一方で発生しても、しばらくすれば正常に戻るという特徴もある。 そして、就寝時に死ぬ病気だと思われがちだが、実は昼日中の活発な時間帯でも発生する。

有名人(と書くのは失礼だな)でこの病気に襲われたのが、高円宮憲仁親王。平成14年11月21日、カナダ大使らとスカッシュを楽しんでる最中に、心室細動により薨去された。発症した原因は不明である。少年野球などで、ボールが胸部に強く当たり、心室細動を起こして急死する事例が多くある。多くの悲劇を教訓に、街中のあちらこちらに、AED(自動体外式除細動器)が設置されるようになったのはありがたい。

心室細動…簡単に言えば、心臓がひきつけを起こす、そういう病気だ。より詳細に言えば、心臓における血液を全身に送るポンプの役割を持つ心室が突然機能しなくなる病気だ。

足をつった時、強烈な痛みと共に、観察すれば筋肉がひきつけを起こしていることに気づくだろう。そのような状況が、心臓に起こっていると想像すれば、ゾッとしてしまう。

毎回勢いよく血液を全身に送り出す心室がブルブル震え出す…はっきり言えば、血液を送り出していない、つまり停止している状態だから、数分内に機能を回復しないと、あっけなく死んでしまう。

前述のように、外的要素で心臓になんらかのショックが発生する場合が多いが、原因がわからず突然、心室細動が起こってしまうのがブルガダ症候群だ。これがとてつもなく面倒でねえ…ほんと、いきなり発作が起こるからタマらん。

そして一番いやなことは、これに罹る原因が不明なこと。いくつかの説として、遺伝子に問題があるというのがある。親類に罹患者がいたら、その可能性がグッと高くなる。言われてみたら、台湾に縁のある大叔父が昔、ポックリ病で亡くなってた。家系から心臓病関連で倒れやすい。だが、遺伝子検査をしたところ、この可能性がなかった。

他にもストレスが関係しているのでは…というのもある。今更な話ではあるが、以前いたゲーム業界はブラック体質。「やりがい搾取」という表現は巧いと思う。実際、毎日がゲームを作るということへの喜びと、魂をすり減らすことの連続だった。最後に勤めてた五反田のゲーム会社の社長は、悪い意味でのアウトローだったことで、要らぬ気遣いとかで心身共にすり減らしてた。で、引退したことで、身体は確かに楽にはなった…失ったものも大きいが。四、五十代がこの病気で死ぬのが多いそうだが、なんとなくこの説が正しいような気がする。たまりにたまったストレスのツケで、心臓に抜けない太い針が刺さってしまう、それがブルガダ症候群ではないか、と。

心電図を取ると、独特なサドルバック波が出てくる。これがある人は、この病気になりやすい。実は倒れる4年位前から出ていた。人間ドックで、要再検査の警告があり、何度も病院で調べたら、経過観察。当時は不摂生の塊で、体重120kgでウェストは115cm。このために、心臓をおかしくしてるんじゃないのか…とも思い、ダイエットを試みてみたが、それを上回る過重労働の日々で守れるはずもなく、事態は悪い方向に…しかも、食事制限とかしたところで、治る病気ではなかったというオチだ。

いずれにしても、そんな病気になってしまった。詳細はここを読むより、病院等のサイトを確認するのがベスト。ただ、専門外の医者に訊ねたら、死神にあったかのような顔で恐々と説明してくる場合があるので、あまりお勧めしないぞ。

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